severally
# severally
*Independent opinions, returned severally. The verdict is yours.*
コーディングエージェントが「この案で進めていいか」と聞いてきたとき、別の CLI(Codex、Claude Code、
Antigravity (Gemini))に意見を聞き、返ってきた指摘を手元で確かめてから人に戻すための MCP サーバと Skill。
名前は法律用語の *jointly and severally*(連帯して、かつ各自が個別に)から取った。複数に聞いても答えは
まとめず、相手ごとに返す。どれを採るかは読む側が決める。
## 例: 自作ツールを公開する前に
AI CLI の会話履歴を、プロジェクトフォルダの移動に合わせて書き換える小さなツールを作った。GitHub と PyPI に
出す前に「公開前に必ず潰すべきものは何か」を 3 者に同時に聞くと、2 分ほどで相手ごとの答えが並んで戻った
(抜粋)。
```
codex do_not_proceed フォルダの移動と複数の設定ファイルの更新が、途中で失敗したときの扱いが無い
antigravity do_not_proceed LICENSE が無い。--force が「稼働中チェックの無視」と「フォルダの統合」を兼ねている
claude-code proceed 公開してよい。ただし LICENSE の追加や作者のローカルパスの除去など 5 件を先に
```
挙げたブロッカーは大きく重なっているのに、結論は割れた。「直してから出せ」と「直せば出してよい」の差で、
答えをまとめると消える。
相談したエージェントは、指摘を読んで終わりにしない。自分のリポジトリで確かめる。
```
codex の指摘 途中で失敗したときの扱いが必要
確かめた 移動先が移動元の内側にあると、例外のトレースバックで落ちる。
さらに、途中でロールバックしたのに exit 0 で終わるバグが見つかった
判断 失敗を数えて 0 以外で終了し、再実行を案内する修正を公開前の作業に入れた
antigravity の指摘 大きな履歴ファイルを丸ごとメモリに読むので、メモリ不足で落ちる
確かめた 手元で最大のファイルは 43.8 MB。読み込み方は直すが、重大度は下げた
```
人に戻るのは「賛成 1・反対 2」という票ではない。確かめた結果と推薦、まだ確かめていない項目の一覧だ。
確かめた結果は指摘の隣に残り、Markdown にしてリポジトリに置ける。
## 手で貼るのと比べて
別のターミナルにブリーフを貼っても、似たことはできる。severally で増えるのは次の 3 つ。
- **渡るのはブリーフ 1 通だけ。** 相手は毎回新しい子セッションで起動し、こちらの会話の履歴は届かない。
案を伏せて聞く `explore` では、案を書く欄が使えない
- **答えが相手ごとに同じ形で届く。** 結論、指摘と根拠、足りなかった情報、判断が変わる条件、確かめ方。
答えが来なかったときは、その理由(レート制限、認証失敗、時間切れ)。複数に聞いても要約しない
- **確かめた結果を、指摘の隣に書き戻せる。** 指摘ごとに「確認できた/当てはまらない/確認できない/
未確認」と判断への影響を残し、Markdown にできる
Codex、Claude Code、Antigravity のどれから使っても、残りの 2 つに聞ける。
## しくみ
相談は毎回**専用の子セッション**として起動し(既存セッションには接続しない)、相手に渡るのはこちらが
書いたブリーフで、会話の履歴は渡らない。1 回の依頼で最大 3 者に**同一のブリーフ**を投げ、1 つの
`group_id` で受け取れる。相手に許すことと止めることは「使う前に知っておくこと」にまとめた。
```
Claude Code ──(skill: severally)──> mcp: severally ──> codex exec | agy (Codex / Antigravity)
Codex ──(skill: severally)──> mcp: severally ──> claude -p | agy (Claude Code / Antigravity)
Antigravity ──(skill: severally)──> mcp: severally ──> codex exec | claude -p (Codex / Claude Code)
```
Claude Code と Codex にはプラグインとしてパッケージ済み、Antigravity はインストーラが直接登録する
(いずれも公開マーケットプレイス不要)。
## インストール
```bash
npm install # 依存の取得
npm test # オフライン検証(実 API 呼び出しなし)
npm run build # プラグイン内 dist/ を再生成(コミット済みなので通常は不要)
node scripts/install.mjs # --dry-run で実行計画のみ表示できる
```
確認:
```bash
claude plugin details severally # Skills (1) / MCP servers (1)
codex plugin list # severally@severally-local installed, enabled
agy mcp list # severally stdio enabled
```
**クライアントは再起動が必要**(起動済みセッションはプラグインを読み直さない)。
プラグインを更新したら `npm run build && node scripts/install.mjs` を再実行する。
### 2 つの方式
| | プラグイン方式(既定) | 手動方式(`--manual`) |
|---|---|---|
| Claude Code | `~/.claude/skills/severally/` にプラグインを配置(`severally@skills-dir`) | `claude mcp add --scope user` + Skill を単体コピー |
| Codex | リポジトリ内 marketplace から `codex plugin add` | `codex mcp add` + Skill を単体コピー |
| Antigravity | `agy mcp add` + Skill を単体コピー(プラグイン経路がないため方式による差はない) | 同左 |
| MCP ツール名 | `mcp__plugin_severally_severally__*` | `mcp__severally__*` |
インストーラは既存設定を保全する。クライアント設定は各 CLI(`plugin add` / `mcp add`)経由でのみ変更し、
`~/.claude.json`・`~/.codex/config.toml`・既存 Skill ディレクトリを `~/.severally/backups/<timestamp>/`
(パス由来のユニークな名前)に退避してから作業する。方式を切り替えると、もう一方の方式で入った重複登録は
バックアップのうえ削除される。
公開マーケットプレイスへの登録は不要。Claude Code は marketplace なしで動き、Codex 用の
`.agents/plugins/marketplace.json` はこのリポジトリ内のローカルファイル。
## 使い方
「Codex に聞いて」「Claude にレビューしてもらって」「セカンドオピニオンが欲しい」といった依頼、
あるいは以下の状況で Skill が起動する。「みんなで相談して」「全員に聞いて」なら、2 者の相手と、自分と
同じ CLI の新しいセッションを合わせた 3 者に、同じブリーフが同時に飛ぶ(同じ系統の回答には注記が付く)。
- 重要な設計判断・巻き戻しにくい選択(アーキテクチャ、データ移行、並行性、セキュリティ、公開前の点検)
- 選択肢が拮抗して自力で差がつかないとき
- 同じバグに2回以上失敗して新しい情報が出ていないとき
巻き戻しにくい変更の承認を求めるときは、エージェントの方から「相談してから進めるか」を選択肢に出す。
始めるかどうかは人が決める。
**小さな修正には使わない。** 1 回の相談で数分と実クォータを消費する。
**ふだんの相談は小さい。** 相手は 1 者、ブリーフは案を 1 段落と、根拠になる事実を数行、関係するコードの
抜粋を 1 つ。Skill は返ってきた指摘のうち判断を左右するものを 1 つ確かめ、確かめたこと・採らなかったこと・
まだ確かめていないことを報告し、確かめた結果を指摘の隣に保存する。
**後から理由を問われる判断**(インターフェース、移行、セキュリティ、並行性)では、Skill が段取りを足す。
問いと成功条件を整理し、外から課された制約と自分の仮定を分けて書き、相談の前に予想を残し、記録を
Markdown にしてリポジトリに置く。相談を始めるとすぐに制御が戻るので、待つ間も作業を続けられる。
ブリーフの書き方、mode(`explore` / `review` / `debate`)の選び方、結果の読み方は Skill が主担当に指示する。
## 設定
**既定では設定不要。** サーバは起動時に `codex` / `claude` / `agy` が PATH にあるかを見て、無い相手を
候補から外す。特定の相手を無効にしたい、モデルを変えたい、実行ファイルのパスを指定したい場合は
`~/.severally/config.json` を 1 つ置く。雛形はその環境向けに生成できる:
```bash
npm run init-config # ~/.severally/config.json を生成(既存は上書きしない)
```
使えるキーは [config.example.json](config.example.json) にある。優先順位は env > 設定ファイル > 自動検出 >
既定値。設定はサーバ起動時に 1 度だけ読むので、変更後はクライアントを再起動する。
## 使う前に知っておくこと
**相手に渡らないもの**は、こちらの会話の履歴。**どの相手にもできないこと**は、書き込み、Web 検索と閲覧
以外のネットワーク、MCP、さらなる相談。**読み取りは止めていない**。子セッションごとの内訳:
| 相談相手 | ディスクの読み取り | シェル | 書き込み・実行 |
|---|---|---|---|
| Codex | できる | read-only で持つ | 不可 |
| Claude Code | できる(`Read` / `Glob` / `Grep`) | 持たない | 不可 |
| Antigravity | できる(`read_file`) | 持たない | 不可 |
どの相手も空の作業ディレクトリで起動し、サーバはリポジトリの場所を教えない。見せたい物はブリーフに貼る。
- 相談相手が失敗した(`usage_limit` / `auth` / `timeout` …)ことと、答えたが根拠が薄いことは、別物として
返る。失敗は「問題なし」ではない
- 履歴は `~/.severally/history/` に残る。1 ラウンドにつき、送ったブリーフ・相手の回答・指摘ごとに
主担当が書いた検証結果(`consult_record`)が 1 ファイルに揃い、`consult_export` で Markdown にして
リポジトリに残せる。検証結果は後日、別のセッションから書き足せる。送信するブリーフと結果には
資格情報のマスキングが掛かる
- 自分と同じ CLI の別モデルにも聞ける(Opus で作業中に Fable へ、`target: "claude:fable"`)。返答には
「同じ系統」の注記が付く。`caller_model` で自分のモデルを申告すると、記録に「誰が誰に聞いたか」が残る
- 相談相手が「確かめよ」と返した項目のうち、主担当が実行できるのはコードの判断についての相談が主で、
プロジェクト方針についての相談では他の人に依存する項目が返る。後者は未実行のまま人に渡る
## アンインストール
プラグイン方式:
```bash
rm -rf ~/.claude/skills/severally # Claude Code
codex plugin remove severally --marketplace severally-local
codex plugin marketplace remove severally-local
agy mcp remove severally # Antigravity(直接登録のため方式共通)
rm -rf ~/.gemini/config/skills/severally
npm uninstall -g severally-mcp
```
手動方式:
```bash
claude mcp remove severally -s user
codex mcp remove severally
agy mcp remove severally
rm -rf ~/.claude/skills/severally ~/.codex/skills/severally ~/.gemini/config/skills/severally
npm uninstall -g severally-mcp
```
どちらも履歴とバックアップは `~/.severally/` に残る(不要なら削除する)。
TDQS
Scored across 6 tools
Each tool targets a distinct lifecycle stage: start, get, cancel, record, export, list. No two tools overlap in purpose; consult_get and consult_list both read state but one is for a specific job/group and the other is a session overview, which is clear from descriptions.
All tools follow a consistent consult_verb pattern: consult_start, consult_get, consult_cancel, consult_record, consult_export, consult_list. The verb is always second and snake_case is used throughout.
Six tools cover the full consultation workflow without redundancy: start, poll/get, cancel, record verdicts, export, and list. This is a well-scoped set for a single-purpose server.
The lifecycle is complete: create, read, cancel, record, export, list. The only minor gap is no explicit delete/cleanup tool for history, but that is not essential to the core workflow and can be handled outside the server.