Repomix

# Agent Skills生成 Repomixは[Claude Agent Skills](https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/skills)形式の出力を生成できます。これにより、AIアシスタントの再利用可能なコードベースリファレンスとして使用できる構造化されたSkillsディレクトリが作成されます。 この機能は、特にリモートリポジトリの実装を参考にしたい場合に真価を発揮します。オープンソースプロジェクトからSkillsを生成することで、自分のコードを書きながらClaudeに特定のパターンや実装を参照させることが簡単にできます。 単一のパッキングファイルを生成する代わりに、Skills生成はAIの理解とgrep検索に最適化された複数のリファレンスファイルを含む構造化されたディレクトリを作成します。 > [!NOTE] > これは実験的な機能です。出力形式やオプションは、ユーザーのフィードバックに基づいて今後のリリースで変更される可能性があります。 ## 基本的な使い方 ローカルディレクトリからSkillsを生成します： ```bash # カレントディレクトリからSkillsを生成 repomix --skill-generate # カスタムSkills名で生成 repomix --skill-generate my-project-reference # 特定のディレクトリから生成 repomix path/to/directory --skill-generate # リモートリポジトリから生成 repomix --remote https://github.com/user/repo --skill-generate ``` ## Skills保存先の選択 コマンドを実行すると、RepomixはSkillsの保存先を選択するよう促します： 1. **Personal Skills** (`~/.claude/skills/`) - マシン上のすべてのプロジェクトで利用可能 2. **Project Skills** (`.claude/skills/`) - gitを通じてチームと共有 Skillsディレクトリが既に存在する場合は、上書きの確認が求められます。 > [!TIP] > Project Skillsを生成する場合は、大きなファイルのコミットを避けるため`.gitignore`への追加を検討してください： > ```gitignore > .claude/skills/repomix-reference-*/ > ``` ## 生成される構造 Skillsは以下の構造で生成されます： ```text .claude/skills/<skill-name>/ ├── SKILL.md # メインのSkillsメタデータとドキュメント └── references/ ├── summary.md # 目的、フォーマット、統計情報 ├── project-structure.md # 行数付きディレクトリツリー ├── files.md # すべてのファイル内容（grep検索向け） └── tech-stack.md # 言語、フレームワーク、依存関係 ``` ### ファイルの説明 #### SKILL.md メインのSkillsファイルで、以下を含みます： - Skills名、説明、プロジェクト情報 - ファイル数、行数、トークン数 - Skillsの使用方法の概要 - ファイルの場所とフォーマットの説明 - 一般的なユースケースとヒント #### references/summary.md 以下を含みます： - **目的**: AI利用のためのリファレンスコードベースであることを説明 - **ファイル構造**: 各リファレンスファイルの内容を文書化 - **使用ガイドライン**: Skillsを効果的に使用する方法 - **統計情報**: ファイルタイプ、言語、最大ファイルの内訳 #### references/project-structure.md ファイル探索を容易にするための、各ファイルの行数付きディレクトリツリー： ```text src/ index.ts (42 lines) utils/ helpers.ts (128 lines) math.ts (87 lines) ``` #### references/files.md grep検索に最適化された、シンタックスハイライト付きのすべてのファイル内容： ````markdown ## File: src/index.ts ```typescript import { sum } from './utils/helpers'; export function main() { console.log(sum(1, 2)); } ``` ```` #### references/tech-stack.md 依存関係ファイルから自動検出される技術スタック： - **言語**: TypeScript、JavaScript、Python など - **フレームワーク**: React、Next.js、Express、Django など - **ランタイムバージョン**: Node.js、Python、Go など - **パッケージマネージャー**: npm、pnpm、poetry など - **依存関係**: すべての直接依存と開発依存 - **設定ファイル**: 検出されたすべての設定ファイル 検出対象ファイル: `package.json`、`requirements.txt`、`Cargo.toml`、`go.mod`、`.nvmrc`、`pyproject.toml` など ## 自動生成されるSkills名 名前が指定されない場合、Repomixは以下のパターンで自動生成します： ```bash repomix src/ --skill-generate # → repomix-reference-src repomix --remote user/repo --skill-generate # → repomix-reference-repo repomix --skill-generate CustomName # → custom-name（ケバブケースに正規化） ``` Skills名は： - ケバブケース（小文字、ハイフン区切り）に変換 - 最大64文字に制限 - パストラバーサルから保護 ## Repomixオプションとの統合 Skills生成はすべての標準Repomixオプションを尊重します： ```bash # ファイルフィルタリング付きでSkillsを生成 repomix --skill-generate --include "src/**/*.ts" --ignore "**/*.test.ts" # 圧縮付きでSkillsを生成 repomix --skill-generate --compress # リモートリポジトリからSkillsを生成 repomix --remote yamadashy/repomix --skill-generate # 特定の出力フォーマットオプションでSkillsを生成 repomix --skill-generate --remove-comments --remove-empty-lines ``` ### ドキュメントのみのSkills `--include`を使用すると、GitHubリポジトリからドキュメントのみを含むSkillsを生成できます。これは、コードを書きながらClaudeに特定のライブラリやフレームワークのドキュメントを参照させたい場合に便利です： ```bash # Claude Code Actionのドキュメント repomix --remote https://github.com/anthropics/claude-code-action --include docs --skill-generate # Viteのドキュメント repomix --remote https://github.com/vitejs/vite --include docs --skill-generate # Reactのドキュメント repomix --remote https://github.com/reactjs/react.dev --include src/content --skill-generate ``` ## 制限事項 `--skill-generate`オプションは以下と併用できません： - `--stdout` - Skills出力にはファイルシステムへの書き込みが必要 - `--copy` - Skills出力はディレクトリであり、クリップボードにコピー不可 ## 生成されたSkillsの使用 生成されたSkillsはClaudeで以下のように使用できます： 1. **Claude Code**: `~/.claude/skills/`または`.claude/skills/`に保存された場合、自動的に利用可能 2. **Claude Web**: コードベース分析のためにSkillsディレクトリをClaudeにアップロード 3. **チーム共有**: チーム全体でアクセスできるように`.claude/skills/`をリポジトリにコミット ## 使用例ワークフロー ### 個人用リファレンスライブラリの作成 ```bash # 興味のあるオープンソースプロジェクトをクローンして分析 repomix --remote facebook/react --skill-generate react-reference # Skillsは ~/.claude/skills/react-reference/ に保存される # これで任意のClaudeの会話でReactのコードベースを参照できる ``` ### チームプロジェクトのドキュメント ```bash # プロジェクトディレクトリで cd my-project # チーム用のSkillsを生成 repomix --skill-generate # プロンプトで「Project Skills」を選択 # Skillsは .claude/skills/repomix-reference-my-project/ に保存される # コミットしてチームと共有 git add .claude/skills/ git commit -m "Add codebase reference Skills" ``` ## 関連リソース - [Claude Codeプラグイン](/ja/guide/claude-code-plugins) - Claude Code用のRepomixプラグインについて学ぶ - [MCPサーバー](/ja/guide/mcp-server) - 代替の統合方法 - [コード圧縮](/ja/guide/code-compress) - 圧縮でトークン数を削減 - [設定](/ja/guide/configuration) - Repomixの動作をカスタマイズ