AbletonMCP

# AbletonMCP Remote Script - Core Module ## 概要 AbletonMCP Remote Scriptのcoreモジュールは、以下の3つのファイルにリファクタリングされました： ## ファイル構成 ### `main.py` - メインコントローラー - `AbletonMCP`クラス: Ableton Liveのコントロールサーフェースのメインエントリーポイント - ハンドラーの初期化と管理 - コマンド処理のルーティング - メインスレッドでの操作実行 **主要クラス:** - `AbletonMCP`: Ableton Liveとの統合を管理するメインクラス **主要メソッド:** - `__init__()`: コントロールサーフェースの初期化 - `disconnect()`: クリーンアップ処理 - `_process_command()`: クライアントからのコマンドを処理 - `_handle_main_thread_command()`: メインスレッドでの実行が必要なコマンドを処理 ### `server.py` - ソケットサーバー - TCP/IPソケットサーバーの管理 - クライアント接続の受け入れ - サーバーのライフサイクル管理 - マルチスレッド対応 **主要クラス:** - `SocketServer`: TCP/IPサーバーの実装 **主要メソッド:** - `start()`: サーバーの開始 - `stop()`: サーバーの停止 - `set_client_handler()`: クライアント処理コールバックの設定 - `_server_thread()`: サーバースレッドの実装 ### `client.py` - クライアント処理 - 個別クライアント接続の処理 - メッセージの送受信 - JSON形式でのコマンド/レスポンス処理 - Python 2/3互換性 **主要クラス:** - `ClientHandler`: クライアント接続とメッセージ処理 **主要メソッド:** - `handle_client()`: クライアント通信の処理 - `set_running()`: 実行状態の制御 - `_send_response()`: レスポンスの送信 ## アーキテクチャの利点 ### 1. 責任の分離 - **main.py**: Ableton Liveとの統合とビジネスロジック - **server.py**: ネットワーク通信のインフラストラクチャ - **client.py**: クライアント固有の処理 ### 2. テスト可能性の向上 - 各コンポーネントを独立してテスト可能 - モック化が容易 - 単体テストの作成が簡単 ### 3. 保守性の向上 - コードの可読性向上 - 機能別の明確な分離 - デバッグの簡素化 ### 4. 拡張性 - 新しいサーバー実装の追加が容易 - クライアント処理の独立した改善 - 機能追加時の影響範囲の最小化 ## 使用例 ```python # メインコントローラーの初期化 mcp = AbletonMCP(c_instance) # サーバーとクライアントハンドラーは自動的に初期化される # ポート9877でクライアント接続を待機 ``` ## Python 2/3 互換性 すべてのモジュールはPython 2とPython 3の両方をサポートするように設計されています： - 文字列エンコーディングの適切な処理 - `queue`/`Queue`モジュールの互換性 - `socket`操作の互換性 ## エラー処理 各モジュールには堅牢なエラー処理が実装されています： - 接続エラーの適切な処理 - タイムアウト処理 - リソースのクリーンアップ - ログ出力による診断情報の提供 ## 設定 デフォルト設定： - ホスト: `localhost` - ポート: `9877` - 接続タイムアウト: 1秒 - コマンド実行タイムアウト: 10秒 これらの設定は必要に応じて各クラスの初期化時に変更可能です。